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〇●和文化のススメ●〇 vol.78【夏越しの祓】

和文化の時間ですよ~♪
【夏越しの祓】

今日は6月30日
一年の半分が過ぎましたね!
早いものですね~!
この半年、どのような半年を過ごされましたか?
皆様それぞれの想いで半年を過ごされたことと思います。

今日は神社では
「夏越の祓(なごしのはらえ)」
という神事が行われます。

「水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命 延ぶといふなり」

と伝えられる、大切な行事なんです。

半年間の知らず知らずに犯した罪や
心身の穢れを祓い浄めて、
半年間無事に過ごせたことに感謝して、
残りの半年間を無事に過ごせるようにと
無病息災を祈る「大祓(おおはらえ)」が行われます。

衣服を毎日洗濯する習慣や水などのない時代、
半年に一度、雑菌の繁殖し易い夏を前に
新しい物に替える事で疫病を予防する意味が
あったとも言われます。

人形(ひとかた)・形代に自らの罪穢れをうつし、
神社で神事のあと、川や海にそれらを流し、
穢れを祓います。

日本各地の神社などでは、
「茅の輪(ちのわ)くぐり」
といって、穢れを祓う茅(ちがや)で
作った大きな輪をくぐり穢れを祓い
心身の清浄を祈ります。

茅の旺盛な生命力が神秘的な
除災の力を持つとも言われています。

茅輪を神歌を唱えながら
八の字にくぐりお参りをします。

この「茅輪くぐり」の由来の話があります。

神代の昔、武塔(ぶとう)神 「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」が、
南海の方へお出になる途中、
ある村でお泊まりになろうとして、
土民の巨旦将来 (こたんしょうらい)に
一晩泊めてくれないかと宿を求められました。

巨旦将来は、裕福な身であったにも関わらず、
「うちは貧乏だから」と断りました。

そして、蘇民将来の家に行き、
同じように一晩泊めてくれないかと
宿を求めました。
蘇民将来は栗のご飯を炊いて、
できる限りのおもてなしをしてさし上げたそうです。

その後、年を経て尊は再び蘇民将来の家を訪れ、
「もし天下に悪疫が流行した祭には、ちがやを以って輪を作り、
これを腰に付けておれば免れるであろう。」
と教えたと伝えられています。

この故事に基ずき、
「蘇民将来」と書いて、これを門口に張れば、
災厄を免れるという信仰が生じ、
また祓の神事に茅輪を作ってこれを
くぐり越えるようになったそうです。

昔は今のように医学も発達していなかった時代、
長生きすることが大変なことでした。

こうやって、邪気を祓って穢れを落として
長生きするようにと願い、
皆が幸せに暮らせるようにと常に神様に
祈りを捧げていたのですね。

現代の私たちの暮らしは便利になりすぎて、
知らず知らずのうちに感謝する心を
忘れてしまっているように思います。
(私も反省する点がいっぱい・・・(-_-;) )

日々に感謝して、また皆様が
半年間無事に暮らせますように(*^_^*)

6月最後の一日、
「和」して心豊かなひとときをお過ごしくださいね(*^_^*)



2014/07/01

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